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(ドカッ!!ドカッ!!ドカッ!!)
ところ変わりまして、ショカツの警察署の取調室にて…
一朗は、取調室にいる10人前後の刑事たちから集団リンチを受けていたので、身体がボロボロに傷ついていたのでありました。
時は、一朗が逮捕されてから72時間以上経過していた時でありました。
刑事たちは、一朗の態度が悪いことに腹を立てていたのでシツヨウに暴行を加えていました。
一朗の身体は、刑事たちから受けた暴力に加えてカンベン(取調室で食べるお弁当)を食べさせてもらえずに空腹でやせ細っていたのでありました。
『態度が悪い!!』『新幹線で殺人事件を起こした男に喰わせる弁当なんかないわ!!』『オドレのオトンはヤクザ関係者だから殴りつけているのだよ!!』『おれたちは上(本部長)からのメイレイでやってんだよ!!』…
刑事たちがより強烈な力で一朗を殴りつけていたので、ボロボロに傷ついてしまった一朗は反撃することができずにボロボロに傷ついてしまったのでありました。
「もうイヤや…死にたい…」
一朗が泣きながら死にたいと言いましたので、リーダーの刑事が持っていた刃渡りのするどいカッターナイフを出して、一朗の右腕を切りつけながらこう言うていました。
「そないに死にたいのか…よぉ分かったわ…ほんならそのようにしたろ…オドレのオトンはヤクザ関係者だからこなな人間になったんやろ…うらめや…オドレをこないふうにしたヤクザのオトンをうらめや!!」
「いたいいたいいたいいたいいたい!!」
リーダーの男がカッターナイフで一朗の右腕を切り裂いて大ケガを負わせたあと、一朗は再び刑事たちから強烈なリンチを喰らっていたのでありました。
(ドカッ!!ドカッ!!ドカッ!!)
一朗は、反撃することができずに刑事たちから殴られぱなしになっていました。
もうイヤや…
もうイヤや…
生きてやり直しなんてできん…
ホンマのオカンのところへゆきたい…
ホンマのオカンのところへゆきたい…
枇杷島の家なんかイヤや…
枇杷島の家に…
帰りたくない…
もうイヤや…
死なせてほしい…
一朗は、刑事たちから強烈なリンチを喰らいまくっている中で、22年間の劣悪な人生を想い起こしていました。
22年前の…
冬の雷雨(あらし)の夜の出来事が原因で…
ぼくの人生が大きく狂ってしまったんだ…
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