怪奇日蝕(かいきにっしょく)

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2 話は、新幹線殺傷事件の10ヶ月前の2017年9月の終わり頃のことでありました。 きよ子と久馬の3人の子供たちは、一朗のわがままが原因でガマンして生きて来たので、心が大きく傷ついた状態になっていました。 一朗は、中学の時に家出を繰り返していた~犬山で暮らしているきよ子の親族の家に養子~また家出~ケーサツに保護~枇杷島家に出戻りという形で暮らしていました。 そんな中で、3人の子供たちはどのような人生をしいられてしまったのであろうか? とおるは、定時制高校卒業後に鉄工所へ転職しまして一朗のために働いていましたが、2年ほど前に職場の人からの紹介で愛南(あみ・38歳)と結婚をしましたが、40過ぎの男の結婚なのでとおる本人にとっては全くうれしくない結婚なのでありました。 愛南には、小学校3年生の連れ子・常吉(つねきち)がいました。 常吉は、前のダンナ(2012年の山梨県の中央自動車道のトンネルの天井のパネル落下事故で亡くなった)…の子ではなく、前のダンナと結婚する前に出入りしていた名古屋栄のホストクラブで働いていたイケメンホスト(愛南が妊娠する少し前にヤクザの男ともめたあと行方不明になった)の子でありました。 枇杷島家の親族一同は、愛南に男がらみの事件を起こした過去があった上にホストの子を連れていることがいかんので、とおると愛南を結婚させるべきではないと大反対を唱えていたので、久馬ときよ子は対応にクリョしていましたが、親族の大反対を押し切って2人の結婚を強行させました。 40すぎの男の初婚がホストがらみのもめ事ばかりを繰り返していた墜ち度(おちど)だらのアラフォー女…ホストの連れ子まで抱えているのでなお悪い… とおるはこんなんでしあわせになれるのであろうか… 親族一同は口々に大反対を唱えているのに、そうした大反対を押し切って愛南と結婚しましたので、とおるは肩身の狭い想いをしていました。 その一方で、中学卒業後に家事手伝いとして暮らしていたきよみは、17年間にわたってお見合いを続けていましたがお見合いを断られてばかりいました。 3年前に10万連敗をきっしてしまった日を最後に、きよみは『アホらしい…ヤーメタ。』と言いましてお見合いを投げてしまったのでありました。 その後は、パートタイムとして外に働きに行っていました。 ゆうまは、中学卒業後もずっとバイト生活を一朗のためにガマンして続けていました。
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