『ゆめと生きがい』 光のギフト

エピソード1

『ゆめと生きがい』（光のギフト）

自然あふれる素朴な町に、ジンという少年があることについて胸を躍らせていました。
それは‘夢‘についてでした。
ジンは‘夢‘という言葉に、なぜか子供の時から惹かれていました。‘夢‘について考えているだけでいつもワクワクドキドキして胸がいっぱいになってしまうのでした。
家ではジンの父が、毎日酒を飲んでは暴れて、ジンの母やまわりにたくさん迷惑をかけていました。ジンも何度もひどい目にあい、ジンの心安らぐ場所はありませんでしたが、唯一、‘夢‘の中では幸せになれました。

それから時は過ぎ、ジンは少し大人になりました。
いよいよ‘夢‘を実行する時が来たのです。
ジンが大人になるにつれ‘夢‘までにはいくつかの道があることがわかってきたのです。
いくつかある道の中で、ジンでも通れそうな道は2つありました。
それは、楽しくまっすぐ夢へ進む道と、安心と安全を先に手に入れてから夢へ進む道でした。

ジンは最初は楽しくまっすぐ夢へ進む道の方を見ていましたが、しばらくすると不安が浮かんできました。