あらすじ(結末まで)

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
 遥か未来、地球・火星間で第二次資源戦争が終結した直後の物語。戦争で恋人を失ったマシンパイロットであるジョンソンは、月で行われている和平式典に参加していた。そこで出会ったのは「ポリへドン」という低重力多面体内で縦横無尽に踊る少女、カタランだった。  この世界では「生命の定義は能動的にエネルギーを蓄える事」とされている。そして寄星虫(パラスター)と呼ばれる星のマグマ熱を取り入れる事で成長する宇宙生命体が存在していた。他惑星資源の取り合いをしていた地球政府と火星政府は戦争を辞めて、このパラスターを狩ることでエネルギー問題を解決しようとしていた。軍人であるジョンソンは金星に巣くうパラスターの狩りに行くチームに加わるのだった。  戦闘に出ては月に戻ってカタランと会う日々を送っていたジョンソンだったが、ある日戦時中に故郷を壊滅させたマシン「フェアリー」の操縦者がカタランだったと知る。打ち解けかけていた二人に迫る破滅。ジョンソンとカタランは再び戦場で戦い、ジョンソンは操縦が出来なくなる怪我を負う。そして同時にカタランは唯一の機体を失う。  そんな中突如金星内から巨大なパラスターが出現し、金星が崩壊する。それまで採虫していたパラスター達が幼虫だったことを知り、各国政府は成虫の討伐とエネルギー回収を命じるのであった。  しかし、普通のマシンでは成虫に全く歯が立たず、回収不能と判断される。パラスターの次の標的が地球であると分かり、このままでは地球が崩壊の危機だと分かったが現存する兵器では太刀打ちできない。その為、超破壊兵器を保持していたジョンソンの故郷を守るべくジョンソンの意識とカタランの意識を一時的にタイムリープさせることになる。現在に戻って来たジョンソンとカタランは過去に行った事で確保できた破壊兵器を持ってパラスターの成虫に向かう。ジョンソンの乗るコンベックスをカタランがサポートとして遠隔操作で協力をすることで幼虫の群れを掻い潜り成虫を撃破。しかし、遠隔操作中のカタランの下をパラスターが襲撃しており、カタランは助からなかった。これで奪い続けてきた分を少しは返せたかな――と。ジョンソンは悲しみを抱きながらも生きている事が判明したシュレーと改めて結ばれる。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!