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父が死んでからプラネタリウムから遠ざかっていたけれど、勇気を出して行くことにした。
バスの中では相変わらず栗林さんは笑顔で冗談を言ったり、談笑をしている間にプラネタリウムに到着した。
プラネタリウムに入ると、私たちの他にカップルがいて気まずかった。
それでも栗林さんはズンズンと入っていくと「薫ちゃん、ちょうどいい席が空いてたよ!早く!早く!」と言うと、隣に座った。
室内が暗くなり、星たちが一斉に輝き出す。
「わぁー!綺麗だなぁ‥ 」栗林さんは、子どものようにはしゃいでいた。
私は父とのことを思い出してしまい、涙が出てきた。
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