秘密の告白

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 * 一年後───。 「わぁ……久しぶりだなぁ」 大学二年目の春を迎えた菜々は、母校の離任式に訪れていた。 高校で三年間世話になった音楽教師・(あずさ)が母校を離れることになったからだ。 「梓せんせー!」 式典を終えて職員室から出てきた梓は、白いジャケットにピンクのブラウスを着て華やかな装いで 両手には沢山の花束が溢れそうなほど抱えられていた。 「菜々ちゃーん! ちょっと車に積むの手伝って、花束落っこちる……って、うわぁっ!」 梓が慌てて言うそばから小さな花束が次々にこぼれ落ちた。 アスファルトに打ち付けられ、梓は驚いて声を上げる。
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