秘密の告白

9/15
前へ
/15ページ
次へ
「ふぅん……」 そう言いながら菜々は、卒業式の日にしたことを思い出した。 あの椅子の裏の告白は──正しかったのだろうか。 菜々はぽつりと呟く。 「先生、……教室行きたいな」 「え~? ダメよ、卒業生でしょう?」 「お願い」 「ふふっ……なぁんてね、見てく? 私もこの学校からいなくなるし、記念に」 梓はそう言って悪戯に笑った。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加