親友

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「別れてもう1年でしょ?いつからストーカーされてるの?」 私が訊くと、由香里は肩をすくめて宙を見る。 「別れて間もなくかな……。でも、彼が犯人だっていう証拠は無くてね。だから警察にも行けない状況なの」 目指していたファミレスが近付くと、由香里は私の太い二の腕を叩く。 「暗い話はやめよ!今日は食べて飲んで騒ぐんだから!」 由香里が無理にはしゃごうとしているのを見て、私は顔をしかめた。 すれ違うカップルが私たちを見て顔を見合わせている。 知ってるんだ。 私が顔をしかめると顔のしわが増えて、更にブルドックみたいになる事。 「何食べようね。いつものはダメだよ!今日はチャレンジしよう!新メニュー」 楽しそうにはしゃぐ由香里を見ながら、私も無理に微笑んで見せた。
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