私、死んじゃった。

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〇異空間     暗く狭いツボの中みたいな場所に押し込まれる和美。 和美 「ギュッ」 和美の声「あ……、頭がボーッとする。体の感覚がー、無くなって行く……。誰かー」 〇研究室    全体的に白い空間で、色んな研究用の機械があり、大きな机の上にフラスコや透明なガラ  スの管、器等が並んでいる。    白衣を着ている二人の男女が話している。    一人は青い髪をスポーツ刈りにしている若い男性。もう一人は男性よりも若い少女で、赤  い髪をツンツンと尖らせた珍しい髪形をしている。 助手 「やりましたね博士、私達は初めて霊魂を、魂を固定化することに成功しまた!」    博士と呼ばれた少女が胸を張る。 博士 「ふ、フン、何言ってんの、当たり前田のクラッカーよ! 私は天才! だから。だけど  のこれからが本番よ! 魂の可視化を始めるわ、気合を入れなさい」 助手 「は、はい、前田ってー、いえでは……、いきます!」    助手が手元のキーボードを叩き始める。    机の上にあるガラス容器の全てが七色の光を放つ。    しかし直ぐに光が失われ、警報が鳴りだす。    助手が焦る。     
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