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和美 「あぢーーー! アッ、アッ、アッ」
フラスコの中の和美が暴れ出す。
助手 「博士、容器の中の水温が上がってます」
博士 「あにやってんの! 水温下げて」
助手 「は、はい」
和美 「ハッ、ハッ、ハー、ふぅ~」
水温が下がったのでフラスコのガラスの壁を登ろうとしていた和美が脱力し、ツル~と水 の中へ入る。
和美はまだボーッとしている。和美の胸がプカプカと浮かぶ。
和美からは湯気とフラスコの曲がったガラスで周りが良く見えない。
和美 「あー、やっとお風呂に入れたー」
フラスコの中を覗き込む博士と助手。
博士 「もしもーし、私の言葉分かるー? 助手君、あんたちゃんと日本人限定したのよね?」
助手 「はいー、だけどなんせ初めての実験なので……。湯気を排除します」
フラスコの中の湯気が無くなりクリアーになる。
和美 「あ、巨人?」
研究室内のスピーカーから和美の声が響く。
博士 「ワオ! 日本人ね、よかった。この実験一番最初は日本人って決めていたのよ」
未だにボーッとしている和美。
和美 「へー、そうなんだぁ」
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