桃パフェにマンゴープリン

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「でもさ春」 夏樹の呼びかけでハッと我に返った。 「さすがに限界だぜ」 当たり前だ。 記事が出て以降、外出禁止は鈴音だけでなく秋哉や冬依も学校を休ませている。 いくら学校のセキュリティがしっかりしていようとも、コレと目をつけた記者たちの追っかけは、獲物を見据えたハイエナだろう。 ふたりが未成年だとか、もう関係ない。 春一自身が記者だから、身に染みてわかっている。 春一が姿を隠してしまったことが、なおます秋哉や冬依の注目を集めてしまった。 「……すまない」 みんなには不自由させている。 ストレスが溜まるのも理解できる。 しかし、 「謝る必要はないさ。春が悪いわけじゃないことはみんなわかってる」 「……」 謝るなと言われてしまえば、春一が言えることなど無くなってしまう。 「ああもう、だからって黙るなよ」 夏樹はなかなか厳しいことを望む。 「鈴音に声をきかせてやれ」 「!」 春一は驚いた。 「鈴音がそこにいるのか?」 「ああ、いい加減限界だって言っただろう。この電話スピーカーになってる」
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