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鈴音は少し言葉を止めると、
「海に、連れて行ってくださいね春さん」
「……」
この騒動が、はたして夏までに無事に収束するのだろうか。
思わず息を飲んだ春一に、
「だからさ春、全員をジムに連れていこうと思うんだ」
夏樹が口を挟んできた。
「ジム?」
「ああ、鈴音は海に行く前に、まずダイエットが必要だしな」
夏樹がからかって、それに、
「もう夏樹のバカ!」
鈴音が怒る様子が伝わってくる。
よかった、暗くなりそうな空気が変わった。
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