足元から響いてくるサンドバッグを叩く音

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春一は、 「そうだな、いつまでもここにいてもしょうがない。お前たちはもう帰れ」 「……は、何言ってんの春?」 眉をひそめる夏樹。 冬依も、 「そうだよ春兄、まだ鈴ちゃんと何も話してないじゃん」 「……話すことなんて何もないよ」 「春!?」 「春兄!」 冬依は咎めるように声をあげるが、春一は、 「ごめん鈴音。俺と別れてくれ」
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