第10章 修学旅行と俺の○○

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「今日のLHRは、修学旅行についてです。」 保坂ちゃんの麗しきキュートなボイスが耳に届くが、保坂ちゃんの可愛さをもってしても俺の沈んだ気分は上がらなかった。 何で国内なんだよ・・・。 普通お金持ち学園の修学旅行って海外じゃないの? 双子曰く、“海外には家族旅行とかでよく行くけど国内はあまりないから。”らしい。 知らねぇよそんなの!! 俺は庶民なので海外行ったことないですし!! 「・・・と。雪兎。」 「へあっ!?」 考えごとをしていたら、突然茜が話しかけてきた。 変な声が出たけどそれはスルーする。 「どうした?」 「修学旅行、バスケのチームで回らない?って話になったんだけど、いい?」 「いいよー!!」 バスケのチームと言えば、俺と双子とあっきーと委員長か。 うわっ。 絶対楽しい!! 「寝る前に枕投げしような!!」 「「賛成!!」」 ふっふっふっ!! 何だか楽しみになってきた!! てか、よくよく考えたらアイツと会う確率の方がどう考えても少ないわ。 それなら楽しまなきゃもったいねぇよな。 ・・・俺は知らない。 これがフラグになるなんて。
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