第10章 修学旅行と俺の○○

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ー大阪 花開院家本家ー ・No side・ ーカコーン。 という鹿威し(ししおどし)の音が、静かな部屋に響き渡る。 部屋にいるのは着物を着た2人の男女。 1人は花開院家の跡取りである、花開院黒羽。 そしてもう1人は彼の“義母”である、花開院菖蒲(あやめ)だ。 「・・・黒羽さん、あんさん私に嘘吐きはったんやなぁ。」 「何のことかよぉ分からんわぁ。」 「とぼけたって無駄です。・・・あんの雪兎(ゆきうさぎ)がまだ生きてはるのは、あんさんの差し金やないの?」 「そんなん知らんわぁ。だいたい、雪兎をアンタが“亡くそう”としたのは俺が4歳の頃。その年齢の子供が、物事なんて分からんとちゃいます?」 「どうだかなぁ。あんさんは昔から、何を考えてるか分からへんからなぁ。」 「分からんなら分からんなりに考えたらどうや?」 「意地悪やなぁ。・・・来週、雪兎(ゆきうさぎ)がこの地に来ます。その時は絶対、あの兎を仕留めなさい。」 「はいはい。ぎょーいに。」 ーバタンッ。 「・・・ちっ。あの女狐め。俺の邪魔すんじゃねぇよ。」 __________________________________________________ 京都弁ってむっちゃ憧れるんだけど、分からない・・・!! 間違ってたらすみません( ̄▽ ̄;)
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