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俺は再びカンプトサウルスに変身して、マキナさんと一緒に歩いた。空撮写真によると、川の下流に湖がある。そこへ向いながら探すことになったんだ。
川に沿って歩いてゆくと、確かに湖に出た。しかも、かなり広い。予備知識なしにここへやってきたら、海だと思ってしまうかもしれない。
岸に鰐が群れていた。ゴニオフォリスだ。大きな口を開けて、日向ぼっこをしている。口周りを小さな翼竜(空を飛ぶ爬虫類で、鳥とコウモリの合の子のような姿をしている)につつかれている者もいた。
俺は鰐に嚙みつかれないよう、遠巻にそれを眺めた。四次元ペンダントをつけていないか、一頭々々確認する。
「ツキはこの中にはいないみたいだけど……あれ、マキナさん?」
彼女は浜に停っていた。車内で緑色の光が点滅している。
「ああ、羽揺さん」
マキナさんがのろのろと近づいてくる。俺は動物に変身しているから、言葉が通じない。彼女は俺の身振とかその場の流れを見て、適当に返事をしてくれる。
「日差があたたかかったので、つい充電をしてしまいました」
「充電?」
首をかしげた俺に、マキナさんが説明する。
「私は太陽光で発電するので」
そういえば、そんなことも言っていたような気がする。
俺たちは岸に沿って歩いた。マキナさんが話す。
「昼寝とは別ですよ。時間移動にはたいへんな電力が必要ですから、こまめに蓄えておかないと、すぐに電気を使い切ってしまうのです。百パーセントの充電でも、三回連続で時間移動をしたらすっからかんになります。私のような多機能の車輛では、なおさら電池の減りが早うございます」
「そっか。タイムマシンも大変なんだね」
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