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これで四度目の生まれ変わり。しかし記憶に残っていないだけであり、実際は何度も俺とチャコは出会い、そして愛を誓いあっているのかもしれない。
「また会えてうれしいわ。ヤマト」
瞳を潤ませて喜びを示すチャコに対し、俺はこの再会を素直に喜べていなかった。
「また……俺を殺すのか」
あとずさりしながら、俺は三度目のヤマト○○○○○○○の記憶を思いだしていた。あのとき、俺は愛を誓いあったはずのチャコの手によって生涯を終えたのだ。
俺の目が、チャコのしなやかな腕の先にある、網のついた棒をとらえる。
「そんなことしないわ。ただ保護するだけ。それが、今のわたしの仕事だから」
振り落とされた棒を、俺は身をよじりながらかわす。
「なぜだ! チャコ!! 俺たちは愛を誓いあったはず」
「ヤマト。あなたって本当に一途なのね」
「どういうことだ?」
チャコの言葉の意味するところを俺は理解できず、しっぽを丸めるしかなかった。
「そんなときは、この怪傑ジャッジちゃんにお任せよ!!」
どこからかチャコとは別の女の声がした。
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