さらにヤマト~この愛の行方~

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 夜を駆け抜けた。  着いた場所は、小さな公園だった。息を荒げながら俺はベンチに飛び移り、ちょこんと座る。 「ハア、ハア。腑に落ちないことだらけだ」  夜風に吹かれながら、俺はひとりつぶやいた。 「チャコの裏切りもジャッジちゃんも。そもそも俺とチャコはそれぞれ神さまに祈った。生まれ変わって再会できることを。そして、それは叶えられた。ここまではいい。だが、神さまの願いは一度だけ。この四度目の生まれ変わりは起こりえないはずだ」 「あたしの判定だと、やっぱりあなたは鈍感だね。ドンカンヤマトだね」  ふと横を見あげると、いつのまにかジャッジちゃんが腰かけていた。まったく。神出鬼没の魔法少女である。 「チャコと一緒じゃなかったのか?」 「知らない。あの人なら別の猫を探してどっか行っちゃったよ」 「そうか。で、俺のいったいどこか鈍感なんだ?」  もうチャコのことはあきらめたほうがよさそうだ。出会っても悲劇しか待っていない。
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