妖怪と野宿

10/16
379人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
 今、私は一階の散策をしています。  高間さんは2階を見てくれています。  ここの小屋は、色々な妖怪が使っている物置小屋みたいな所らしい。  高間さんの受け売りだけど。  だから前来た時より物も増えてるらしく、使えるような物を散策中!  棚には多くの本が置いてあり、下の棚には薬や干物みたいな食べ物が入っている。  私は本の中に1冊の気になる本を手に取る。  表紙には「妖狐金色姫」と書いてある。  私はふとページを開く。  が、それがまずかった。  開いた瞬間、部屋が紫色に変わる。 『罠だ』  直感でそう思った私は本を投げ捨て高間さんの居る2階へ向かおうとしたが、なぜか階段の方へ行けない。  まるで透明な壁があるようだ。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!