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そうわかっていても、あたしは緊張しぃなので上手くいきません。
「──ごめん」
「……え?」
おずおずとしていたあたしにカライ君が言います。
「嫌だったら断ってくれていいから」
「そ、そんな事……」
隣の席のよしみか何か、勉強教えてと言われたのは一か月前の事です。
テストで酷い点数を取ったその日にお願いされました。
それから部活動がない日は大体こうして机をくっつけあっています。
「……どうして、あたしなのかなっていうのは、聞きたかった、です」
あたしはクラスでは三番目くらいの成績順位です。
「ああ、断られたんだよ。一人は生徒会入ってっし、もう一人は部活忙しいって」
なるほどその順番で、と思った時でした。
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