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「あ、あたしも、そうなの。からかわれた時、嬉しかった、の」
あの時の気持ちは、まだお互い、言えてない。
だから今、言います。
「──カライ君、ありがとう。今もたまに、つ、つっかえるけど、カライ君のおかげで今、頑張れて、ます」
今度は、カライ君の番。
「俺も──さんきゅ。アマイさんがいなかったら多分、勘違いされたままだった」
「勘違、い?」
うん、と頭を掻くカライ君の様子にあたしは気づいてしまいました。
「……赤面症的な、すぐ赤くなっから顏に力入れてんだよっ」
なるほど、それで怖い顔付きに──。
「──あはっ、なんだ。カライ君ってコワクないんだね」
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