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とある会社の社長と専務と部長、そして社内一の美人秘書が、呑み会帰りに一緒に電車に乗った。
電車がトンネルに入って暗くなった時、キスの妖しい音とその直後にビンタの音が聞こえた。
電車がトンネルから出ると、
専務が頬を赤く腫らして周囲を見回していた。
社長はこう思った。
「アホな専務が、秘書にキスをしようとして殴られたんだろう。」
秘書は思った。
「バカな専務は、私にキスしようとして、暗さで間違えて社長にキスして殴られたんだわ。」
専務は思った。
「社長が秘書にキスし、キスしたのは私だと彼女は思って、私を殴ったのだろう。」
部長は思った。
「次のトンネルが来たら、またキスの音を立てて、専務の顔をもう一度思いっ切り殴ってやろう。」
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