プロローグ

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「言ってやる。どうせもう、会わないんだから」 元々、別居状態だったが――親が正式に離婚することになったので、光は母方の祖父母の家に引っ越す。 だからあと一年あるが、学校も変わる。大げさかもしれないが、中学生の光にとっては十分、世界の終わりだ。 だから、光は天井へと右手を伸ばし――決意を固めるように、グッと握って口を開いた。 「あいつに告白して、全部終わらせてやる」
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