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~イロハside~
爆風が吹き荒れる中、たらりと冷や汗が流れる。特に黒騎士は種族の中でもトップクラスに入る。長年ギルドの依頼で生活費を稼いでいる私でも単独撃破は出来ない。
そのため、私は使い魔であるカズトに任せた(というより押し付けた)。だが、開始早々に別の事に気を取られていた彼は先制を許してしまった。
彼の種族はわからないままだけど教えてくれるよね
狐「ふはははっ!どうだ、これが僕の使い魔だ!!勝てまい!!」
イロハ「……カズト」
思わず小さく彼の名前を呟く。彼と呼ぶよりもこっちのほうが良いかも…
ほどなくして、黒騎士の攻撃が止んだが、爆煙でカズトの姿は見えない。ブータンが再び声を上げる。
狐「どうだ!落ちこぼれに召喚されたことを悔いるがいい!!」
カズト「言いたいことは、それだけ?」
ブータンの言葉に、落ち着いたカズトの声が答えた。同時に爆煙が晴れ、そこには、容姿が変わって球体に守られているカズト?がいた
そして、彼の口から先程とは違う声が出た。
「その程度の攻撃で、この僕がやられるはずがないよね?」
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