初めての……お使い?

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初めての……お使い?

 学校から帰ってきた俺と利伽(りか)は、今朝言われた通りばあちゃんの居る社裏の離れに来とった。  俺等の他にも、この場にはビャクと(よもぎ)が同席してる。  普段はビャクはネコ、蓬は小鳥の姿で、不知火と八代両家でそれぞれ暮らしてるけど、今は所謂“人型”をとってる。    もっともそんな擬態なんかせんでも、余程の力がない限り二人の姿は見えへんねんけどな。   「あんた等に話―ゆーんは―――前にゆーたウチ等一族の能力と―――それに伴う“使命”っちゅーやつについてや―――」    相変わらずばあちゃんは、何とものんびりとした話し方や。  そこだけ聞いたら、ほんまに大したこと無い話に聞こえる。  けどその内容は出だしから核心突いとって、とても気楽に聞けるとは思えんかった。   「龍彦―――ウチ等の能力については―――……もう知ってるわな―――?」    『知ってるやろ? 知ってなおかしいわな―。知らんかったら……分かってるやろな?』    ばあちゃん……にこやかな笑顔で俺に聞いてくるけど、そこにはまさに脅迫染みたもんが込められとるで……。   「え……え―っと……。た……確か、地脈に接続することで、俺等は地脈の力を借りて、高い霊力を扱える……」   「……はぁ―――……」    俺が答えてる途中で、ばあちゃんはわざとらしい、深ーいため息をついた。  なんや……? なんか間違ったんか?  
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