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まさかの
「はい?もしもし?」
『先生?おはようございます!
光屋文庫の中川です』
「どうしたんですか?イラストならさっきメッセで・・・
もしかして修正!?」
『違いますよ。先生のところに今日、お伺いしたいのですが』
「どうしたんですか?いつもいきなり来るくせに」
『それもそうですね』
「先生!塩おむすび先生!
ご無沙汰してます!!
今日も先生のお部屋は、散らかりほうだいで・・・」
「原稿に追われて片付けができないの知ってるくせに
中川さんが片付けてくれるっていったから合鍵渡したのに
きてくれないし・・・・ってお客さんつれてきたんですか!?
言ってくれないと片付けが 」
人見知りの私は、お客さんの顔が見れず背格好だけ確認した
すらっとした体に映えるスーツ
高身長だからこそ似合う
「よっ!久しぶり」
どこかで聞いた事のある声に顔をあげて確認しする
「・・・・先輩?」
そこにいたのは、高校時代の先輩の姿だった
「あれ、二人とも知り合いだったの!?
じゃー話が早いな!けど、今は、ビジネスパートナーだよ
ちゃんとご挨拶」
「すいません
改めて今度から塩おむすび先生の担当になりました
谷崎誠志(たにざきせいじ)です」
「担当交代・・・」
「先生!聞いてください!僕、昇格したんです!!
編集長です!!」
「えーーーおめでとうございます!!
お祝いしなきゃ!!」
「お祝いなんていいですよ!!
ホント、先生のおかげです!!先生のデビューからお世話させてもらって
今では、ゲーム、アニメ、映画と先生の絵を見ない日などありません
売れっ子イラストレーターの担当になれたから編集長になれたんです
だから、お祝いなんていりません」
「・・・・中川さん」
「という事で引き継ぎは、谷崎くんに!!
はい、これ合鍵」
中川は、ニコニコと谷崎に合鍵を渡した
「えっ!?なんで渡しちゃうんですか!!」
「だって編集変わるし・・・それに先生、部屋の掃除できないでしょ
時々、谷崎くんが様子見に掃除しにきてくれますから大丈夫ですよ」
「そりゃ・・・先輩の事は、知ってるけど・・・・」
話の途中で中川が切り込んで
「はい!引き継ぎもできたし次いくよ!!
じゃー先生!!他にもまわるとこがあるのでまた!!」
私があたふたしている間に二人は、出て行ってしまった
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