数年後の再会・貴方じゃあ無いの……

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数年後の再会・貴方じゃあ無いの……

時は経ち、私が高校2年生か3年生の時になる。 私は1日だけの単発バイトをした。 そうしたら…、偶然にも同じ幼稚園に通っていた男の子もそのバイトに参加していた。 私は本当に驚いた。 私も相手も覚えていて、 「えっ!?Mくんっ!?」 「えっ、雨宮さん!??」 お互いに驚愕だった。 Mくんは幼稚園だけでは無くて、中学校も一緒だった。 …しかし、私は凄惨ないじめを受けて 不登校になった為、 あんまり記憶に残って無かった。 Mくんも相手を見ていじめたりしない優しい人。 だから私は普通に好感を持っていた。 休憩中、Mくんと話したりした。 メールアドレスも交換した。 家に帰ってから早速、Mくんからメールが。 内容は懐かしい幼稚園時代の事だった。 その 微笑ましい内容に ふふっ、と笑みが零れて、一時は楽しかった。 …が、暫くして Mくんから。 「…今日さ、雨宮さんと一緒にバイトしていた女の子、名前なんて言うの?…出来たら紹介してくれないかな……?」 私は 【……嗚呼…、成程。私はダシに使われた訳、ね】…と、瞬時に解った。 確かに、一緒にバイトを受けた女の子はモデルみたいに高身長でスレンダー。顔も綺麗で、 モデル・タレント等で言うと誰だろう……? 【シシド・カフカ】に似ているかもしれない。 男の子が魅力的に思うのは解る。 女の私から見ても魅力的だから…。 しかし、その子は 好きな子が居るし、その子の了解も得ないで勝手に連絡先を送る訳にはいかない。 (話は逸れるが、私は本人の了承を得ないで勝手に連絡先を違う友人にバラされた事もあるが…) しかも、その子、そういった出会い厨房的な輩が嫌いなのだ。 だから私はMくんにそっと告げた。 「…無理だから」と。 そうすると、Mくんの態度は少し変わって、 「また、いつでも連絡して良いから。…じゃあね」 と切られた。 ……以後、Mくんから連絡が来る事は一切無かった……
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