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私の所為?そもそも存在しなかった・羨望
それからまた時は経ち、
20歳になった私。
卒業式の件を前述した通り、Kくんとは小学6年生の頃にクラスが一緒だった。
その時の担任の先生は、生徒が二十歳になったら2回も同窓会をしていたらしい。
…だから 私も期待していた。
Kくんの連絡先を訊け無かったけれども、【きっと、同窓会で出逢える】…!!…と。
…しかし、20歳を過ぎてもそんな連絡は届かなかった。
痺れを切らした私は小学生からの友人に尋ねた。
「…ねぇ、小学校の同窓会って開かれた?」…と。
うちの小学校の生徒は、その殆んどがみんな同じ中学校へと進学する。
しかし、中学校で不登校になった私はみんなと疎遠になってしまったし、引っ越しも複数回したので、【私には連絡が届かなかったのかな…?】と不安に思って尋ねたのだ。
…すると 友人からの返し。
「同窓会は無かったよ?」
……私は酷く落ち込んだ…。
Kくんに会えるかもしれない、唯一の手段だったのに……。
Kくんの連絡先も引越し先も
【だれも知らない】
唯一、解っている事は隣の県に引っ越した と、言う事だけ…。
私は、個人で出来うる限りの事はした。
SNSで同学校のアカウントを調べたり…。
……でも、Kくんは見つからなかった。
かくなる上は、
身辺調査会社に調べてもらう他、もう、無い。
……でも、ここまでしてしまったら、私はストーカーだ……。
それに、調査料も安くて15万程~。
高いと60万もいくらしい…。とてもじゃないがそんな大金、用意できない……。
この【から】と言うのが何事にも怖い。
調べると 【情報量が多い程、調べやすくなる為、安くなります】と…。
私が知っているKくんの情報は
・名前
・生年月日(うろ覚え)
・出身幼稚園と小学校
・そして1○数年前に○県に引っ越した
……それだけである。
これでは高額になる事、この上無い…。
…だから私はあきらめた……。
Kくんに貰ったバドミントンの羽をきゅっと持ちながら。
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