第25話 キスして、抱いて、温めて

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「頭は俺の肩に預けちゃっていいからさ。 たまにはちゃんと肩まで浸かって、ゆっくりしようよ。」 そう言って私の顔をのぞき込む…。 なんだか、あやされてるみたいになってきた。 私の体を撫でる。なんだか労わられているようでどんな顔をして良いのかわからなくて。 後ろに向き直って抱きつく。 私の肩に顎を置いてむぅと唸っている。 「なかなか、俺に預けてくれないね。」 そんなこと言ってるけど、頭を撫でると猫のように目を細めてる。 「私の方が預けられるのが好きなんだよ。」 可愛くて可愛くてしょうがないけど気が付いたらお尻触ってるなぁ。 なんて思ってたら、顔がぐっと近づいてきて、まだ恥ずかしくて、目を伏せる。 目をぎゅうっと塞いでいると、さっき私がしたみたいに、額、瞼、頬と口付けられているのが分かる。目を開けた瞬間に目が合ってしまって気まずさからまた、目を閉じる。 優しくキスされて今度は舌が絡み合うようなそんなキスになってしまって…息苦しさと、体の触られてるところが気持ちよくて、溶けてしまいそうで。 こんなに気持ちいいのははじめてでよくわからないことばかりで。 あなたといると初めてばかり。 それが不快ではなくて心地よくて、優しさに甘えてしまったり、気持ちよさから離れたくなくなったりするけど、今はそういうの考えなくてもいいや。 この気持ちよさを味わってるのは私だけ。 それだけ分かっていればきっと問題ない。 私が出来るのは後悔しないように愛せばいい。 その時の答えがどうであっても、飽きられないようにする。 それだけだ。 あなたは私の腰を自分の腰の上に誘導しそのまま入れようとする。 私も待ちきれなくて、入りやすい位置に腰を動かし、腰を降ろす。 下から一気に突き上げられて、頭のてっぺんまで突き抜けるような甘いしびれに背中をそらせていると 「ほら、動かないとイケないでしょ?」 意地悪くそんな風に言われるから、私はキスしながら腰を振る。 ちょっとうごくだけで、ビリビリと焼き付くような気持ちよさが走っているのをどうにか伝えたくて、わたしはあなたにキスする。 苦しいのを助長してるみたいだけど、あなたも苦しくなればいいと思った。 でも、あなたは余裕みたい。 「あんま激しいと、俺すぐイッちゃうよ?」 そう言われてもまだ余裕に見えるからやめないでおこう。
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