統合戦術指揮官

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そして、このいずもが搭載する艦載機が 最新鋭ステルス機、F35Bである。 F35Bは米国のロッキード社が中心と なって多国間で開発された最新鋭機だ。 そのコンセプトはJSF、「統合打撃戦闘機」 であり、制空戦のみならず、 偵察、情報収集、電子戦、打撃戦など 様々な能力が追及された。 F35には3種類のタイプがあるが、 3種類すべてに共通する特徴として 世界最高性能のアビオニクスと ステルス性が挙げられる。 アビオニクスとは飛行制御、情報処理、 情報共有、火器管制等、航空機を 司る電子機器の総称であり、 現代戦闘機の性能はこのアビオニクスと エンジンで決まると言っていい。 F35は、搭載するフェーズド・アレイ・レーダー によって160km遠方の航空機20機以上を 10秒以内に探知、識別することが可能であり、 また、低空を飛翔する巡航ミサイルを 迎撃する能力も持つ。 情報処理、情報共有ではいずもや イージス艦と同じくCECを有し、 自身が得た情報を艦隊に通達、 その情報を元に艦隊が打撃戦を 行うことが可能だ。 ソフトウェアが電子戦に対応しているため、 電子ポッドを搭載するだけで電子攻撃機に なることもできる。 また、自己防衛では、高いステルス性 のみならず、機体の全周を赤外線センサーが 常時捜索しており、機体の真下や 真後ろに位置する目標にも機体を向ける ことなくミサイルを発射できるなど、 まったく隙がない。
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