プロローグ

2/2
前へ
/35ページ
次へ
ゼルメア城下町 「さっきは少し驚いたけど、こんな程度か」 普段からよく見る平和な光景は全て、白いオーラを見にまとった少年によって焼き払われていた。 「英雄に殺されるんだ光栄だろ?」 少年は飛びかかってきた少女の頭を掴み握りつぶそうとしている。 「がっ!あぁぁぁぁぁ!!」 「やめろぉ!」 「シンジくん!」 負傷した少女がシンジに向かってそう叫ぶ。 「アイちゃんはそこで休んでて!ミサは僕が助ける!」 シンジと呼ばれる少年はオーラを出している少年めがけて走り出す! 「君を待っていたよ」 少年は掴んでいたミサと呼ばれる少女を投げ捨て、シンジの振り下ろした剣を弾くと即座にシンジの首を掴む。 「ぐっ!」 「そう暴れるなよ、君は俺だろ?」 そう言うとシンジから黒いオーラが現れ、掴んでいる腕を通して少年の方へと流れ込む。 (くっ、もうダメだ......意識が!) シンジは黒いオーラが消えると跡形もなく消えた。 「これで準備は整った、これよりこの世界は終焉を迎える!」 少年はカッと目を開けるとニヤリと笑いそう言うと世界は白く包まれて行く。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加