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「ありがとう」
「ここら辺じゃ見ない顔だな、名前は?」
「僕の名前はシンジ、えーっと」
名前以外の事を語ろうと思い出そうとするが何も思い出せずに言葉が詰まってしまった。
「俺はタクマ、タクマ・レーン、こいつは妹のミサだ」
「よろしく」
タクマの紹介を受けて少女はそう言った。
「私はタクマの仲間のアイ・マキリスだよ」
「よろしく、それでここはどこ?」
「ここはゼルメア領の端にある草原だが、どうかしたか?」
(ゼルメア......やっぱり聞いたことのない場所だ)
「君はどこから来た?」
シンジの表情が少し変わったことに気づきミサはそう聞いた。
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