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「ごめん、分からない」
「分からない?」
「うん、名前以外が思い出せないんだ」
「怪しい、見た感じ奴隷商から逃げてきた感じにも見えないけど」
ミサは腰につけている武器に手を置きながらそう言った。
「やめなよミサちゃん!そう言うの良くないよ?」
奴隷という単語を聞きアイは少しだけ怯えた表情をするとミサを注意するように言った。
「でも」
「今回ばかりはアイの方が正しいな」
ミサが何かを言おうと口を開くとそれを遮るようにタクマがそう言った。
「ミサの気持ちは分からなくはないが、疑うのは良くないと俺は思う」
「でも!」
「でもは無しだ」
「......分かった」
ミサはそう言うと少し落ち込みながら武器から手を離した。
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