表の顔 と 裏の顔

美少女の手下作り

「もし、この後ヒマなら、裏庭の〈小噴水〉の前に、きてくれないかな？」

小噴水は、うちの学校の名物だ。たしか、女子が男子に告白するのは、だいたいこの場所らしいけど。

まあ、今は人いないし、別にどこでもいいんだけど、せっかくなら、告白の名所に呼び出して、それっぽい雰囲気出したあとに、彼の予想を裏切るってのも、面白いかも。

「・・・・・・ぃぃょ」

声ちっちゃ！

「ありがとう。じゃあ私、先に行ってるね」

＊＊＊

「じゃあ私、先に行ってるね」

教室に一人、取り残された僕は、頭が混乱していた。