20人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺が去年買ってやったポーチだって、赤色のチューリップ付いてるだろ。もしかして使ってないのか?」
「え?」
俺の言葉に笑顔でキョトンとする理子。
オイオイオイ、
「え?じゃねーよ?あの時金持ってねーって言って、俺に強請って買わせたじゃねぇか。もしかして大量にありすぎて結局使ってないパターンなのか?」
「ど、どうだろう……?」
冷や汗を垂らしながら答える理子。
渡した時、大感激してた。
赤色のチューリップの花言葉が『愛の告白』とか『永遠の愛』らしいから。
「ひでぇ女。もう帰る」
ガシッ!
踵を返したら必死に俺の腕を掴んだ理子。
最初のコメントを投稿しよう!