20人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「でもそのうち一家に一台の時代がやってくるんだろうな」
「スマホだって昔は無かったんだから、そうなるだろうね!」
アンドロイドはまだまだ高値だが、一般家庭にも最近は普及し始めた。
「そいえば、昨日のドッキリのテレビ見た?アンドロイドのやつ!」
理子がふと思い出したのか突然言った。
「観た観た。彼氏が可哀相だった」
彼女と同じ顔のアンドロイドを見分けられるか?というバラエティ番組だった。
ドッキリにかけられた彼氏は分からなくて、ラスト彼女にぼろっかすに責められていた。
アンドロイドと人間の区別は首の後ろのスイッチくらいで、あとは鏡に映してるような精巧な造りのアンドロイド。
あんなの分かるわけねぇよ。
俺が騙された彼に同情して返すと、何故か理子は頬を膨らませていく。
「慧人も私と同じ顔したアンドロイド出てきても分かってくれないの!?私は絶対に分かるよ!?自信あるよ!?」
そして声を荒げて興奮状態。
ここで分からないと言ったらマズイ!
「理子なら分かる!俺も分かる!絶対分かる!」
俺は強い口調で信じてもらえるように必死になって返すと、
最初のコメントを投稿しよう!