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「あー!理子ともっと一緒に居てぇ!結婚してぇー!」
「朝からノロケか?」
朝、学校の廊下で叫ぶ俺を見て、冷めた目を向けてきたのは小学校からの友人の一臣。
「だってさ、理子ってあの通り可愛すぎるだろ?高校が別々になってから不安しかねぇーんだよ!」
実は俺と理子は高校から別々の高校に通っているのだ。
理子は俺の高校に落ちてしまったから。
「あー、そうですか」
未だに冷めた目の一臣。
だが俺は気にしないで続ける。
一臣がつめたいのは、いつものことだから。
「別の高校だから会う時間減っちゃったし」
「ハイハイ」
「理子の両親門限厳しいし」
「ハイハイ」
「二年付き合っても、好きな気持ちは減るどころか膨らんでるし」
「ハイハイ」
さっきから一臣『ハイハイ』しか言ってなくね?
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