452人が本棚に入れています
本棚に追加
「知っていますか」
警察官が、どこまでもクールな声で問いかけてくる。
「男はここで感じることができるんですよ。前立腺、というものがあってね」
言いながら、男の指が俺の内部で蠢く。
しばらくなにやら探るような動きをしていた指が、腹側の、コリコリとした感触のところを探り当てた。
「んあっ」
「ほら、ここです。ここがあなたのイイところですよ」
警察官が笑いながら、俺が悲鳴を上げたその場所を、ぐりぐりと指で刺激してくる。
「あっ、だめっ、んあっ、あっ」
俺は初めて感じるその感覚に、翻弄された。
気持ちいい。
前立腺を刺激されるのが、こんなに気持ちいいなんて……。
しかし、そこでまた少し遠ざかっていた尿意が俺を襲う。
「ま、待って! 待ってくださいっ」
俺は首を振って、警察官の動きを制止しようとした。
しかし警察官は止まってくれず、それどころかぐちゅぐちゅと手の動きを速めてくる。
「止まって! 止まって! だめ、出る、からぁっ!」
「なにが出るんです?」
「おしっこ! おしっこ出ちゃうっ」
俺の返事に、警察官が声を出して笑った。
「ははっ。いいじゃないですか。そのまま漏らしなさい」
俺はその言葉に耳を疑った。
しかし警察官は、
「ほら、向こう向いて。あの壁目がけてするんですよ。ずれてしまったら、あなたのズボンが濡れますからね」
とやさしげな声で囁きながら、アナルを弄ってる手とは逆の手で、俺のガチガチに勃起したペニスを支えた。
「いやっ、む、無理っ、トイレ、行かせてっ」
「なにを言ってるんですか。ただの立ちションですよ。ほら、見ててあげますから」
警官が、下からペニスを支えている、その手の指で、先端の孔をクチクチと刺激してくる。
俺は腰を震わせた。
思わず、後ろに咥え込んだ警官の指を食い締めてしまう。
きつくなった締め付けの中、警察官の指が前立腺を的確に刺激して来た。
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。
その水音が、前のものか後ろのものか、俺にはもうわからない。
「だ、だめ、だめ」
俺は内腿にちからを込めて、排泄感をこらえながら、男に懇願した。
「と、といれ、といれ行きたいぃぃぃ」
最初のコメントを投稿しよう!