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「おい! そこのおまえ! なにをしているんだ!」
高圧的な声が俺に向けられた。
振り向くと、そこには警察官がひとり、立っていた。
……なかなかのイケメンだ。
警帽をかぶり、水色の長袖のワイシャツを着て、紺色のスラックスにベルト、足元は革靴、という、ごくオーソドックスな交番警察の制服を着ている。
夏なのに長袖……暑そうだな、と俺はどうでもいい感想を抱いた。
俺よりも明らかに年下のその警察官が、ずかずかと俺に歩み寄って来ると、俺の肩を乱暴に掴み、強引に体を振り向かせた。
「酔っ払いが手間とらすんじゃない! そのビンを元の場所に戻せ!」
イケメンの命令口調に、俺はカチンと来る。
「……んだと、こら」
手を伸ばして制服の胸元を掴んだ。
さすが警察官。なかなかいい体つきをしている。
だが俺だって……最近は行っていないが、昔はジムにも通っていたし、そこそこ引き締まった体をしているのだ。
イケメンの身長は、俺と同じぐらい。
タイマン張れば、なんとかなるか……?
警察官の体をじろじろと値踏みしていた俺は、ふとあることに気付く。
俺が奴の胸倉を掴んでいるせいで、シャツの生地がぴったりと胸に貼りついている。
そこに……ぷくりと尖ったものが、浮き上がっていた。
俺は左手に持っていたビンを地面に投げ捨て、空いた手をその突起に伸ばした。
「なっ、なにをっ」
イケメンが驚いて体を揺らす。
それに構わず、俺は服の上から、出っ張った粒を指先で摘まんだ。
「なんだこれ、乳首か? 男のくせに、でかい乳首してんじゃねぇか」
「は、離せっ」
「もっと引っ張ってください、の間違いだろ」
俺は左手の指にちからを込め、男のものにしては大きなその乳首を、思い切り引っ張った。
「っ、痛いっ!」
イケメンが悲鳴を上げる。
その声がなぜか、俺の股間を直撃した。
俺はにやりと笑って、胸倉を掴んでいた右手を離し、その手で左の乳首を摘まむ。
左右の乳首をそれぞれ引っ張り、その状態で左右にランダムに動かしてやると、警察官が顔を歪めて、切れ切れに、喘ぐような声を漏らした。
「あっ、や、やめろっ、痛いっ」
「痛いだけかよ?」
シャツ越しに硬くしこったその粒を、今度は指先でカリカリと引っ掻く。
するとイケメンがビクビクと体を跳ねさせた。
女みたいな反応だ。
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