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「ゼノ?選ばれた?魔力?というか、おじさん何者??」
「ああ、紹介が遅くなりすまなかったな」
オーは髭で隠れている口元に手をやると、おもむろに咳払いをし、何かをぶつぶつと唱え始める。
すると、旅楽団の派手でラフな衣装が、瞬く間に、厳かで繊細な礼装へと変わっていた。背中には重厚なクローク、頭には顔のサイズよりも大きな山高帽が乗っている。
「私はこの世界に7校ある魔法学校のうちの1つ。最も中央に位置する第一魔法学校、そこの校長をしている、オーディンという者だ。そなた達に、魔法学校への入学許可証を進呈しよう」
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