事実は小説よりも怪談なり。黒い丸

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それを見たのは どこが始めだったかは 記憶が曖昧ですが よく覚えている 一個目は まず 家で昼寝していた時だったと思います。 保育園に通園していた頃 夏休みで 午後の暑い盛りは 昼寝をする習慣が当時はありました まだ 母親もパートには出ていなく 家にいた頃だったので 覚えています ひとりで 居間の真ん中で横になっては 扇風機の弱風を受けてウトウトしていたのだが ふと 天井に バレーボールより一回り小さい黒い丸が 浮かんでいたのに 気がつきました。 「なんだあれ?」と思いつつも 眠気やら 暑さやらで それを何か見極めようなんて思わず そのままにしていたら その黒い丸が すすーーーっと 私に近づいてきては  右足の膝あたりに すぃーーっと 吸い込まれてしまったんですよ と言っても 特に痛みもなく 起きて膝のあたりを見ても異常なく。。。 さて 夕方になって 近所の友達が数名 遊びに呼びに来たので 水鉄砲を持って遊びに出かけました 当時 近所に三人 同じ年の友達が住んでいたので 夏休み 毎日 友達と遊び回っていましたね さて その日 友達の家から もう一軒先の友達の家に 向かうのに ブロック塀を 少し上って行くのが 一番早かったので いつものように ブロック塀に足をかけて のぼったら その日 何故か バランスが崩れて 右膝の内側を 塀のギザギザした部分に擦り付けてしまい 血が ぱーって 出ちゃったんですよ 自分も いつも普通にそこを上っていたのに まさか そんな血が出るほどの傷を負ってしまうなんて思わなく そして 何より 血で 皆 ビックリしちゃって 友達の一人が 家へ行っては 私の母を連れてきては 医者へ行きました その傷は 今も少し残っていますが まあ 縫うような大きなものではなくて よかったとなりましたが  友達の家から塀を乗り越えるのは 私 禁止となりましたね。 はい これが 一番 古い記憶ですが この黒い丸 次は 親戚の家に 家族で泊まりがけで行った日の夜 また 現れました それは 親戚の家のこれも 居間で 両親や姉と一緒に夜 寝ていた時 出てきました そう あれは 夜と言うよりも 明け方だったかもしれませんね。 母に付き添って貰って トイレに行ったあとでした。
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