bench time 第2章

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「あ、うん。実家に行ってるから」 あれ?ヤバイのかな?そう言う意味の実家では、ないですよね。 「実家って別居?とうとう。」 カオリさんが、容赦なく訊く。 「とうとうって。コラコラ!違うよ。大丈夫よ大丈夫!何とか。」 ホッとしたけど、『何とか』って気になりますよ!ユウさん! お店に着いた。ちょっと立派な中華料理屋だった。この辺りでは有名な店らしく、料理も美味しかった。ワイワイ料理を取り分け食べるのも中華らしく楽しかった。 ほぼ自分が、カオリさんの召使いの様に料理を取り分けていたが… 折角なので、アキさんに革のキーホルダーとプレッツェルについて訊いてみた。 「フクロウは幸福を運ぶから掘ってあるんですか?」そうだよ、という答えを期待する自分。 「違うよっ!…フクロウは森の哲学者と言われるから勉強しようねっていう意味。」 エビチリを食べながらアキさん。 「プレッツェルは形がハート型だから愛情とかの意味ですよね?」そうだよって期待 「違うよっ!…腕組みが語源で神に感謝の祈りをしようねって意味。パンの様なソフトプレッツェルも塩味が効いているからビールに合うんだよ。ドイツの物だから。」 山椒がガッツリ掛かった麻婆豆腐を食べながらアキさん。 ……     
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