bench time 第3章

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bench time 第3章

やっぱり楽しかった。この4人が集まると。 平日の夜の1、2時間。夕食を共に過ごしただけの時間だったが、ずっと記憶に残る様な気がした。 ユウさんとカオリさんは、お酒も飲みながらだったが自分とアキさんは飲まずに。 でも充分楽しいひと時だった。 中華料理屋からの帰り道、雨がポツポツ降り出した。この時期の雨は、季節を進める。一雨毎に気温が下がり、秋に近づく。 車の後部座席に座ってる2人には、雨など御構い無しにお喋りに花が咲いていた。 自分は、助手席に乗り運転しているアキさんと共に後ろの酔っ払い2人を傍観していた。 「アキさんは、やっぱり秋が好きとか?」 自分が後ろの2人に構う事なく、静かにアキさんに訊いてみた。 「苗字についてるからって、強引だなー マコちゃん。でも嫌いじゃないよ。春から夏にかけてが一番かな!」 「確かに初夏とか良いっすよね~」 「もう秋になるね~あっと言う間に。」 秋本さん(アキさん)が言った。 「それこそこれからは温泉の時期じゃないすか?紅葉見ながら。」遊ぶ事しか頭にない自分。 「だねー。でもマコちゃん仕事忙しくなるんじゃない?収穫期だよ?」     
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