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情緒不安定な日々
あれから何年か経って僕は5年生になった、先生の所で大切なことを教えて貰った、その大半は友達との話し方だった。
僕は友達と話すことが苦手だった、僕はみんなとたくさん話して、たくさん笑って、遊びたかった。
でも僕は声をかけることが出来なかった。
(一緒に遊ぼ!)
こんな一言がこの歳になっても口に出すことが出来なかった。
でもこの時は口に出すのが恥ずかしいとか、そんなことではなかった。
すごく怖かったんだ、
もしかしたら今僕が声をかけたらみんな黙ってしまわないか、そもそも僕はみんなに友達として認められているのか、
そんな事を考えていたら自分なんか、という考え方になっていった。
どうせ自分なんかみんなに嫌われている。
どうせ自分なんか何にもできないダメな人間
どうせ自分なんかここにいても仕方ない
どうせ自分なんか……
そんな時頭によぎったのは自殺だった。
自暴自棄になり1人でカミソリの刃を握って
血を流して叫んだりしたこともある。
そのうちに僕は心を閉ざしてしまった。
だけど先生は僕のことを諦めずに教えてくれた。
でも必死にもがいても、もがいた分だけ心は沈んでいくばかり、蟻地獄のような学校生活が嫌になり遂に不登校になった。
そんな時にはお母さんが僕にこんな言葉をくれた。
母)周りが見えなくなったらまず自分を見てあげて
自分を信じてあげないと人を信じる事は出来ないよ
心が痛くなったら誰かに話してみて助けてくれる人は必ずいるよ
助けを求める事は何も恥ずかしい事じゃないからね
この言葉に僕は心の中にあった不安や苦しみが溢れ出した、それと共に涙がぼろぼろと出てきた
この時涙を流す大切さを痛感した。
それからは人と話すことが楽しくて仕方なかった。
家に帰ったらお母さんにその日のことを話すことにした、また嫌なことがあった日には
お母さんに愚痴を聞いてもらった、愚痴はあまりいいことではないけど、でも心を軽くしてくれる
いい薬だと僕は思う。
そんな毎日を過ごしているうちに自分に自信がついた、僕は特別支援教室から普通教室に
移ることが出来た。
それからもいい調子で遂に小学校時代を無事終えることが出来た。
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