第4章.決着?

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第4章.決着?

 学校を休んだ。とても勉強する気にはなれなかったし、 実際病んで来ている自覚があった。  このままでは狂ってしまうだろう。 こうなれば徹底抗戦だ。私は2階の部屋に潜みながら、 カーテン越しに外を覗き見る。  当然のようにあの子が居た。そのくらいは承知の上だ。 24時間籠城してやる。監視できるならしてみるがいい。  1時間、2時間、3時間。 彼女は微動だにせず、じっと玄関を見つめ続けていた。  怖過ぎる。本当に何が目的なのか。 いぶかしみながら遅めの朝食を頬張る私に、 一つの妙案が思い浮かんだ。  そうだ。警察に彼女を補導してもらおう。 ずっと付き纏われているんだ、ストーカーと呼ぶには十分だろう。  スマートフォンで110番。震えた声で事情を告げる。 お巡りさんは快諾し、至急見回りの者をよこすと答えてくれた。 さあ、後は逮捕の瞬間を見守るだけだ。  パトカーのサイレンが鳴り響く。 ありがたい、車で来てくれたらしい。 いくら彼女が素早くとも、 車から逃げ延びる事はできないだろう。  パトカーがうちの玄関の前で停まる。 彼女も何が起きたのか気づいたのだろう。 踵を返して走り去る。だが当然パトカーも追い掛ける。 『そこの少女、止まりなさい』  思わず安堵のため息が漏れた。  一つの可能性が(つい)えたからだ。 私が予想以上に狂っていて、 幻覚として彼女が見えていた可能性。 流石にそこまでは壊れてなかったらしい。  ほどなくしてサイレンの音が止まる。 おそらくは彼女を捕まえたのだろう。  ごくりとつばを飲み込んだ。これで正体が明らかになる。 どうか、他愛もない悪戯でありますように。  いくらそう願ってみても、脳は納得してはくれず。 恐怖は脳裏にこびりつき続けていた。
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