第二章 横尾 春樹

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みんなは悪者だ。 自分に嫌なことされると怒ったり泣いたりするのに、他人がやられると人のせいにしたり、見て見ぬふりをしたり、一番強い人の味方になる。 だからみんな僕が何されても見て見ぬふりしている。 小学2年生の時弟が生まれた。 弟は毎日泣いててお母さんも大変そうだ。お父さんは相変わらず仕事ばかりしていて最近弟が夜泣きしているせいかお母さんを殴っていて、それを見て僕はお母さんを守ろうとしたが守ることができなかった。 しばらく続いたが弟も成長し少しだが話すことができるようになった。 でもお母さんはストレスで倒れ入院することになり、僕は学校の帰りいつもお母さんのお見舞いに行って、家に帰った後は弟の面倒を見ていた。 そして、お父さんも悪いと思ったのか、少しだけ家事などを手伝うようになり、お母さんは入院したままだけど平和な日々を過ごしていた。 小学5年生の時、修学旅行があり、班決めが決まって班の話し合いの時に智司に何か言われたが、とりあえず頷いておくことにしとこう。 修学旅行当日、新幹線の時僕は窓側の席に座りずっと外を見ていた。     
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