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日曜日のサッカー場
心地いい風が髪を揺らす
フィールドのFWが目に映る
懸命に走るアイツに心が高鳴る
よく見るとそんなにかっこ良くないアイツに
私が似合わないって言った髪型は次の日には元に戻ってる
私が好きじゃないと言ったカバンはいつの間にか変わってる
私が会いたいって言ったらすぐに会いに来てくれる
なら私が嫌いって言ったら?
なんてそんな勇気もないくせに考えてみる
学歴はA
性格はA
私への愛もA
でも見た目はC
だから私にはもっと素敵な人がいるはず、なんて思ってみる
今日も月は私を見てる
ただ黙って私の心を照らしながら
五分おきにチェックするLINEに新しい通知はなくて
私は気づきつつある真実を当てつけのように心の奥に隠す
やっぱりアイツなんて好きじゃない
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