受賞

やさしい雨のむこう側

雨の日。私がカメラを持ったのは、君に近付きたかったからかも知れない。

佐崎らいむ

13分 (7,272文字)

49 426

あらすじ

(あらすじ) ある雨の日。病み上がりの夕夏(ゆうか)は、何かに急かされるように、継父に借りたカメラを持って、写真撮影に出かけた。 新しい父親である正晴(まさはる)とは、相変わらずぎくしゃくしたままだ

感想・レビュー 8

しとしととした雨の雰囲気が柔らかくて、でもその中でポツポツと見えてくる夕夏の感情に、何か引っ掛かるような違和感があって。 その違和感の正体を知った時、切なくなると同時に胸が温かくなりました。 彼女を
ネタバレあり
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以前も読ませて頂きましたが、もう一度読みたくなってつい先ほど仕事をサボって二度目の読了です。笑 実は〇〇でした。がそもそも好きなこともありますが、こちらの作品は温度感がたまらなく好きです。 喪失が描
ネタバレあり
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冒頭の部分から主人公にぴりぴりしたような緊張感があって、継父を認めたくないことが原因なのかと思って読み続けると、実はそれが拭い去れない喪失感だったとわかりました。病欠や雨などの背景やカメラという小道具
ネタバレあり
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