王国軍基地着陸作戦

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 これまで奴隷だった者に仕事と住居を与え、元老院げんろういん制度を廃止し、新たに国会を設立、元奴隷身分の人からも国会議員を輩出して、国を潤す為に尽力している事や、ノーリが元奴隷身分の人間で、国王が奴隷解放を行ったおかげで世に出てこれるようになった天才研究者である事。  研究機関の中で、大半の研究者が元奴隷のノーリの手柄になる事を拒み、飛行機の研究を反対している事。べつにノーリは、その事を気にしていないという事。  軍事力の高さや、核ミサイルの保有はしてはいないが、いつでも作れるレベルであり、国のエネルギー供給は、原発からの供給でまかなわれているという事。  工業では、石油や天然ガス、石炭や鉱石などの発掘作業、製鉄業や、製紙業、WTや自動車、電気機関車の生産も盛んである事など。 商業方面では輸入、輸出に力を入れて居る事。  ノーリのパーソナルな話や、国の情勢などを教えてもらった。 「うっしょ! 干し草小屋っと!」  智樹はカーネルさんの指示通り、荷車を牛舎の干し草小屋へと持ってきて、そこの扉を開けた。  扉を開けた目の前には干し草の山があり、なぜかその山の中腹あたりに、熟睡しているノーリがいた。 「おーい! ノーリ! 起きろー! 干し草まみれにするぞー!」  智樹はそう言うと、ノーリの反応を待たずに、さすまたで干し草をすくい上げ、ノーリに向かって投げつけた。  その投げつけられた干し草に、ビックリしたノーリは、「わぁぁぁ!」と叫びながら飛び起きた。 「起きやがったな?」     
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