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「まぁ、いけば何とかなるでしょう! 王様の徴収だし!」
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「何事だぁぁぁ! WT部隊は直ちにこの鉄の鳥を取り囲めぇぇぇぇ! 敵の奇襲かもしれんから充分に注意しろぉぉぉぉ!」
智樹はノーリに言われた通りに、戦闘機で王国軍基地に着陸すると、着陸と同時に大きなサイレンが鳴り出し、すぐさま作業用WTよりも大きい、軍事用WTに囲まれ、コックピットに向かって巨大な銃を突きつけられている。
「どういう事なの!?」
智樹が現状、自分がおかれている立場に困惑していると、他の機体とは少し装備の違う、右肩が赤い軍事用WTのコックピットの中から、ヘルメットをかぶった無精髭の、見るからにぶっきらぼうそうな中年男性が出てきて、こちらに話しをかけて来ているので、智樹はコックピットのキャノピーを開き、話を聞いた。
「俺は、クラストージ王国軍第3WT部隊隊長、アゥストフ・マッキンリー大尉だ! お前さんは?」
無精髭の男は、智樹に向かって自己紹介をしてきたので、智樹も自己紹介する為に、少ししか開いていなかったキャノピーを全開にした。
「俺は、元日本国航空自衛隊北部航空方面隊第3航空団飛行群第3飛行隊、長坂智樹2等空尉! 今は、クラストージ王国、カーソン牧場のお手伝いさんだ!」
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